フレームワーク本の内容紹介(総論・前編)

弁護士 井垣 孝之   2016年3月19日 (土)

フレームワーク本こと「37の法律フレームワーク-誰も教えてくれない事例問題の解法-」ですが、おかげさまで現時点で800件以上のお申し込みをいただいています。

もっとも、本書はWebでしか入手できないため、内容が確認できません。
そこで、本書の内容を少しずつご紹介しようと思います。

フレームワーク本は、Part1からPart5に分かれており、全部で14章あります。
Part1は総論、Part2は刑事系、Part3は民事系、Part4は公法系、Part5は理論編です。

 

今日は、Part1総論の前半部分をご紹介します。
目次は以下のとおりです。

 

はじめに(予備試験・司法試験受験を考えている方向け)
はじめに(法学を教えておられる先生方向け)

Part1 総論

第1章 圧倒的に人生の効率を上げるフレームワークという概念 P.2
1 フレームワークとは何か P.3
⑴ フレームワークの定義
⑵ 様々な分野で応用可能なフレームワーク
  Column 法学における5W1H―六何の原則
2 法律フレームワークの必要性とメリット P.5
⑴ 法律フレームワークの必要性
⑵ 司法試験上のメリット
⑶ 法学学習の方法論としてのメリット
3 フレームワークのない状態とある状態を体感してみよう P.9
4 フレームワークの使用上の注意点(デメリット) P.20

第2章 法学における3大法律フレームワークその1~法的三段論法のフレームワーク~  P.23
1 法的三段論法を使いこなせないと司法試験には合格できない P.24
2 法的三段論法とは何か P.25
3 法的三段論法のフレームワークモデル P.27
⑴ 法的三段論法のフレームワーク
⑵ 法的三段論法のフレームワークモデル図と用語の定義
⑶ モデル図の見方
⑷ モデル図における3つのボックスの関係
⑸ 法的三段論法のフレームワークのメリット
4 法的三段論法のフレームワークに基づく事例検討 P.39
5 法的三段論法ができていないパターン P.46
6 法的三段論法のフレームワークモデルにおける事実認定の位置付け P.50
7 法的三段論法の注意点 P.51
8 なぜ法的三段論法が法学における基本中の基本なのか? P.52

第3章 法学における3大法律フレームワークその2~利益衡量のフレームワーク~ P.53
1 利益衡量による解釈方法 P.54
2 ルールと原理の区別 P.55
3 法の存在意義と利益衡量 P.56
4 公法と私法における利益衡量 P.58
5 刑事法における利益衡量 P.58
6 民事法の利益衡量―民法388条を利益衡量のフレームワークで分析する―  P.59
7 利益(意思)のバランスという観点から学説を読み解く P.62
8 適用法規発見ツールとしての利益衡量のフレームワーク P.65
9 利益衡量のフレームワークの注意点 P.67

第4章 法学における3大法律フレームワークその3~原則̶例外のフレームワーク~ P.68
1 原則―例外のフレームワークの意義 P.69
2 原則―例外のフレームワークの4つのポイント P.70
3 原則―例外のフレームワークを使って刑法を学ぶ P.72
⑴ 憲法と刑法のレベルの原則—例外図式
⑵ 刑法のレベルの原則—例外図式
4 原則―例外のフレームワークを使って民法を学ぶ P.75
⑴ 民法94条と民法96条を原則―例外のフレームワークで分析する
⑵ 民事法における一般法と特別法
5 なぜ原則―例外という思考方法が法学における基本なのか P.79
6 原則―例外のフレームワークにおける事実認定の位置付け P.80
7 原則―例外のフレームワークの注意点 P.81

 

 第1章 圧倒的に人生の効率を上げるフレームワークという概念 P.2

 

第1章では、そもそも「フレームワークとは何か」について書いています。


具体的にイメージを持ってもらうため、「3 フレームワークのない状態とある状態を体感してみよう」では、実際の司法試験の問題(平成20年司法試験刑事訴訟法)をフレームワークのある状態とない状態で比較すると、どのように見方が変わるかを紹介しています。
下の写真(これは一部です。本文には10頁から19頁にかけて問題文全部が載っています)の左側がフレームワークのない状態、右側がある状態です。

フレームワークのない状態とある状態の比較

 

フレームワークを持った状態で試験問題を眺めると、ほぼすべての事実に意味があることが実感できるはずです。

司法試験直前期の方も、事実の使い方のイメージトレーニングに使えると思います。

 

第2章 法学における3大法律フレームワークその1~法的三段論法のフレームワーク~  P.23


第2章では法学の基本中の基本である法的三段論法をモデル化し、実際に使えるイメージがわかる内容となっています。
法的三段論法のフレームワークモデル図(下の写真)を理解すれば、法学の答案でどのような順番で何を書けばいいかが一目瞭然になります。
 

法的三段論法のフレームワークモデル



法的三段論法のフレームワークに即して基本に忠実に書くとこうなる、という参考答案もついています。
 


さらに、よく学生がやりがちな法的三段論法のできていない6つのパターンを紹介し、悪い例をどうしたら良くなるのかについても具体例付きで示しています。


法的三段論法が大切だ、とはよく言われますが、具体的にどうしたらいいかを具体的かつ体系的に教えてくれる人はなかなかいないと思います。
司法試験直前期の方は、本番でいかに基本を忠実に守れるかが勝負を分けるので、第2章は丁寧に読んでみてください。

 

第3章 法学における3大法律フレームワークその2~利益衡量のフレームワーク~ P.53


利益衡量という法学における基本的な考え方は、皆さんご存知かと思います。

しかし、利益衡量という概念を用いて、
 

・なぜ法が存在するのか

・どうやったら法を分析できるのか

・反対説とは何か

・なぜ具体的事案に適用すべき法規を発見できるのか


という問いに答えられるでしょうか。


第3章では、多くの方が知っているけれどもあまり深くは考えたことがない概念に、ハッとするようなスポットをあてます。

 

第4章 法学における3大法律フレームワークその3~原則̶例外のフレームワーク~ P.68

 

法学を学んだことがある方に、またひとつお尋ねします。

 

「民法96条の詐欺取消しは、私的自治の原則の例外である」
 


このように問われて、どういうことか説明できるでしょうか。

基本書ではあまりこのような説明はされませんが、民法は私的自治の原則を念頭に置き、各規定はその例外であるという前提で理解してみると、事実認定も正確に行うことができるようになります。

「民法94条2項の類推適用における「虚偽の外観を作出した者の帰責性」とは、虚偽の外観を作り出すという他者から責められるべき事情のことをいう」というような誤った理解をしている人には、第4章はとてもよく効きます。

 


総論の前半部分の紹介は以上ですが、法学の基本をここまで具体的に、80頁も費やして説明している書籍はないはずです。
次回は、3つの法律フレームワークを使って実際にどうやって勉強したらいいか、答案を書いたらいいかについて書いた第5章・第6章のご紹介です。


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